日本は世界一の長寿国となって久しいですが、これは近代医療の素晴らしい成果といえます。しかし、一方で肩こり、腰痛、関節痛、頭痛、や目眩などの慢性疾患に悩まされている方がたくさんおられます。医者からは原因不明や心因的問題と言われ、色々な病院や治療院をさまよい歩いている方も多いと聞きます。

現代の医療は技術の進歩に伴って、内科、外科や眼科など細分化されています。しかし人間の体は、胃、足、目という風に独立して機能しているわけではありません。したがって治療も体全体から捉える必要があります。

治療を部分だけに絞り込んでおこなう、痛みがあればその痛みだけに注目して治療しようとする。これがいわゆる対症療法というものですが、この対症療法は、長く続ければ続けるだけ人間本来持っている自然治癒力を低下させ、やがては症状が悪い方へ進んでしまう危険をはらんでいます。